喪中の友人に年賀状を出してしまった場合の対処法は?寒中見舞いの例文はこれ!
2016/01/09
お正月といえば年賀状ですが、相手が喪中の場合は一般的には年賀状は出さないものです。でもまれに、喪中ハガキが年賀状を出したあとに届いたり、家族が亡くなったことを知らされていなかったりすることもありますよね。喪中であることを知らずに年賀状を出してしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
対処法についてまとめてみました。
喪中の相手に年賀状を出さない理由は?
なぜ、喪中の相手に年賀状を出さないとされているのでしょうか。
近親者が亡くなって、その方を偲ぶ期間のことを「喪中」と言います。喪中=喪に服する期間中は、おめでたいことや派手なことは避けるいうのが、日本の慣習としてあります。
喪中には統一された決まりがあるわけではありません。喪に服する期間も、避ける事柄も、同じ日本であってもさまざまです。ただ、「喪中には年賀状を出さない」というのは、広く世間一般に普及した考え方とされています。そのため、「喪中なので、年賀状は出せません」という知らせである「喪中はがき」を出します。
喪中とはいえ、年賀状は楽しみにしていてぜひ受け取りたいという方もいると思います。喪中に年賀状を送ることは良くないのですが、受け取ることはマナー違反ではないとする考え方もあります。
ですが、「喪中はがき」が届いた場合は、その相手には年賀状を控えるのが一般的です。
喪中で悲しみに暮れているときにおめでたい言葉が並んだ年賀状が届いて、不快な思いをさせてしまうかもしれません。もし失礼をしてしまったと思ったらすぐにお詫びの連絡を入れましょう。
年賀状を出したあとに喪中だとわかったら?
喪中はがきは「11月中に届くように出す」のがマナーとされています。しかし、様々な事情により年賀状の投函と喪中はがきが行き違いになってしまうことがあります。
年内に喪中であることが分かったときは、すぐにお詫びの連絡を入れましょう。メールやラインで連絡するよりも直接謝ったほうが相手にも誠意が伝わります。
喪中であることを知らなかったことと、謝罪の言葉を伝えます。松の内が過ぎた後(1月8日~1月下旬ごろまで)にあらためて、寒中見舞いなどでお悔やみを兼ねた書状を出しましょう。
相手から寒中見舞いが送られてきて喪中であることを知った場合は、すぐにお悔やみとお詫びの気持ちを寒中見舞いで返信しましょう。
お詫びの寒中見舞いの書き方は??
寒中見舞いを送る場合に気を付けたいことは、以下のとおりです。
・お悔やみの言葉を入れる
・相手の体調を気遣う言葉を入れる
・「賀」「元旦」などのおめでたい言葉やお正月を連想させる言葉はNG
・「年賀状」はNG、「年始状」や「年頭のご挨拶」とする
・時候の挨拶は省略してもOK
・年賀状は使わず普通はがきで
友人とはいえ、これ以上の失礼のないように寒中見舞いを送りたいですよね。
では、寒中見舞いの具体的な例文についてみていきます。
寒中お見舞い申し上げます
この度は、○○様ご逝去のことを存じ上げず、年始状を差し上げてしまい大変失礼いたしました。
○○様のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
厳寒の折から、何卒お身体を大切になさいますよう。
取り急ぎお詫び申し上げます。
平成○○年 一月
寒中お見舞い申し上げます
ご服喪の中とは存じ上げず、年始のご挨拶を申し上げてしまい大変な無礼をいたしました。
お悔やみが遅れましたことをお詫び申し上げますとともに、○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
厳寒の折から、何卒お体を大切にお過ごしください。
平成○○年 一月
喪中はがきに、亡くなった方がどの関係の方か明記されていない場合もあります。そんな場合は、○○様ではなく「故人の方」としましょう。
ご服喪の中とは存じ上げず、年始状を差し上げてしまい大変失礼いたしました。
故人の方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
時節柄、皆様お身体を大切にお過ごしください。
平成○○年 一月
まとめ
いかがでしたか?
今後のお付き合いのためにも、喪中の方への心づかいが大切ですね。
喪中の方に年賀状を出してしまった場合は、「悲しみのさなかにいるのにお祝いのはがきを出してしまい申し訳ありません」という気持ちを伝えるような内容にしましょう。