風邪の時のお風呂の入り方!あとに入るとうつる?注意することは?
2016/01/06
風邪を引いてしまった時、お風呂に入っていいか迷いますよね。昔は、風邪を引いたらお風呂に入らないのが常識だと思っていましたが、今はそうでもないんです。
入浴が可能なケースや入浴のメリット、入浴する場合に気を付けることなどまとめてみました。
目次
風邪の時のお風呂は入ってもいい?
入浴が可能なケースは?
風邪を引いたらお風呂に入らないという考え方は、実は日本特有のものなのです。
昔の日本の家は、お風呂がなく銭湯で入浴することが多かったですよね。銭湯の熱いお湯に浸かって体力を消耗したところに、銭湯からの帰り道寒い空気に当たってしまうと湯冷めしてしまいます。
西欧では、風邪を引いたらお風呂に入るという考えなのですが、これは、西欧の家は保温性が高く、湯冷めすることがなかったためです。
現代の日本の住環境は、昔のお風呂禁止の時代とは全然違います。お風呂は家の中にありますし、気密性も高いので隙間風も吹きません。
次の章でお伝ええるするような、風邪を引いた時の入浴のメリットもあるので、
・熱が高熱(38.5度以上)ではない
・ぐったりしていない
・悪寒や全身の倦怠感がない
・嘔吐やひどい下痢などの症状がない
といった場合は、入浴することも可能です。
無理は禁物なので、ご自身の体の状態をよく見極めてくださいね。
入浴するメリットは?
まず入浴は、体全体の血行を良くしてくれ、新陳代謝が高まります。
温かいお湯は筋肉のこわばりを和らげてくれたり、血管を拡張してくれるので、風邪の時の鼻詰まりにも有効なんです。
また、浴室内の湯気は喉の保湿にぴったり。
ウイルスの活動を抑える環境として最適です。
さらに、熱があるときは汗もかきますよね。
皮膚を清潔にすることで、発汗作用がスムーズになり、ウイルスや細菌に対する抵抗力も高まります。
さらに、お風呂のお湯で体温を上げると、体は熱を逃がそうとするため、解熱剤を使うよりも
なんだかいい効果がたくさんありますよね。
確かに、ちょっと元気になってきたころに入るお風呂は気分もいいですよね。
入浴することで体調がさらに悪くならないか判断が難しいですが、正しい方法で入浴すると早い回復に繋がっていきます。
メリットはたくさんありますが、やはり風邪には安静が一番大切なので、無理をしてまで入浴する必要はありませんよ。
風邪を引いている人の後にお風呂に入るとうつる?
風邪の場合は、お風呂のお湯でうつるということはほとんどないといわれています。密室なので感染しやすいようにも感じますが、高温多湿の場所をウィルスは好みませんので、うつる可能性はとても低いでしょう。
ただし、免疫の落ちた人やお年寄り、小さなお子さんは感染リスクが全くないというわけではないので、風邪を引いた人は一番最後に入るのがいいでしょう。風邪を引いている人とのタオルの共用は避けてくださいね。
お風呂に入る場合に気を付けること
では、風邪を引いた時にお風呂に入る場合に気を付けることはどんなことがあるのでしょうか。
- 身体を冷やさない
冬場は浴室の気温はとても低いです。身体を冷やしてしまわないよう脱衣所をストーブで温める、浴室内は乾燥機をつけたり、熱めのシャワーを全体にかけるなどして、あらかじめ温めておきましょう。
- 体力を消耗させない
ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かりましょう。熱いお湯に浸かるとかなり体力を消耗してしまい、体調悪化につながります。
シャワーよりも浴槽に浸かる方がおすすめです。体が温まって新陳代謝がよくなり、血行促進にもつながります。喉や鼻も湿度によって潤い、つらい症状が和らぎます。お風呂の温度は、41度くらいが適温です。半身浴は体を冷やす可能性がありますので、肩までしっかりとお湯につかるようにしてください。
浴槽に浸かるのがしんどい場合はシャワーでもOKですが、短時間で体を冷やさないように気を付けてくださいね。
- 入浴後は早く温まる
入浴する前にあらかじめ布団を敷いて、お風呂から上がったらすぐに横になれるよう準備しておきます。布団は、電気毛布や湯たんぽで温めておくとなおいいです。
入浴後は、体をすぐに拭き、早めに布団に入りましょう。洗髪した場合は、しっかりドライヤーで髪を乾かします。
- 水分補給
入浴後は、しっかりと水分を補給をしましょう。
体調を悪化させないよう正しい入浴方法を心がけましょう。
まとめ
入浴することで逆に身体を冷やしてしまったり、長湯して体力を消耗してしてしまわないよう注意することが大切です。入浴した場合は、体を冷やさないように気を付けて、早めに休むようにしましょう。
ご自分の体の状態をきちんと見極め、上手に入浴を取り入れてくださいね。