豆まきの由来や鬼が来る理由は?正しいまき方や落花生でもOK?
2016/01/13
2月3日(年によっては4日)は節分ですね。節分には豆まきが定番ですが、ご家庭では豆をまく習慣はありますか?なにげなくやっている豆まき。実はちゃんと意味があるんです。
今回は節分の豆まきの意味や一般的なまき方、豆の代わりに落花生でもOKなのか等についてご紹介していきます。
節分の由来と鬼が来る理由
2016年の節分は、2月3日です。
節分というと、2月3日に行われるイメージが強いですが、毎年必ず2月3日に行われるわけではありません。節分は「立春」の前日となるため、2月2日や2月4日となることもあります。
節分は季節の分かれ目である、「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことをいい、年に4回あります。
それが、室町時代あたりから「節分 = 立春の前日」だけをさすようになりました。
旧暦では冬から春に変わる時期を、一年の始めと考えていました。立春の前日の節分は、大晦日に相当する、重要な節目の日とされていたのです。
季節の分かれ目には邪気が入りやすいと考えられていて、「追儺(ついな)」という邪気祓いを行っていました。その行事のひとつであった「豆打ち」の名残が、鬼を追い払う「豆まき」として節分行事が定着していきました。
なぜ、邪気が入りやすい節分に「鬼」をやっつけるのでしょうか?
鬼は邪気や厄の象徴とされ、形の見えない恐ろしい出来事は鬼の仕業と考えたからです。良くわからないことはなんでも鬼のせいにしてしまえ、というわけなんですね。
豆まきの一般的なやり方
節分でする豆まきは、「鬼」を追い払ったり、新年に「福」を呼び込むために行います。ご家庭によって豆まきの方法はそれぞれでしょうが、一般的によく行われている豆まきの方法についてご紹介します。必ずしもこれが正しいというわけではないので、ご家庭の決まった方法で昔から豆まきをしている場合は、ぜひお子さんたちにも伝えていってくださいね。
- 豆まきの豆は?
用意する豆に使う大豆は、炒り豆です。炒った豆を福豆と言って、通常豆まき売られている豆は炒り豆です。
- 豆まきの時間は?
鬼は真夜中に北東からやってきます。豆まきは夜にやるほうが効果的です。
- 誰がまくの?
一家の幸せを願う行事なので、本来は家長の役目です。
また、厄年の人や年男や年女がいる場合には、その厄祓いの意味でも適任です。家族のイベントという意味合いもあるので、家族全員で豆をまき、それぞれの厄を祓ってもOKです。
- まき方は?
窓を開けて「鬼は外!」と外へ向かってまきます。
鬼が戻らないようすぐに窓を閉めてから、「福は内!」と室内にまきます。奥の部屋から順番に、最後は玄関までまいて、家中の鬼を追い出します。
- 豆まき後は豆を食べよう!
豆まきがすんだら、1年間無事にすごせるよう願いながら、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べましょう。福豆を食べることで邪気を祓い、病に勝つ力もついて福を呼ぶとされています。
落花生をまくのはアリ?
北海道や東北、信越地方では、節分に落花生をまくのが
風習として定着しているんです。伝統的には大豆をまくものだったのが、落花生に変化してきました。
- 雪の中でも落花生なら見つけやすい
- 食べ物を無駄にしないで済む
- 栄養価が高いので、寒い地方に最適
などの理由から、北海道で落花生をまくようになり、それが東北や信越地方に伝わっていったようです。落花生の産地である鹿児島県や宮崎県でも落花生を使うことがあります。掃除がしやすいですし、食べ物を無駄にしないのはいいですよね。
ただ、注意したいのはピーナッツは重篤なアレルギーを引き起こしやすい食べ物だということです。
三歳までは与えないほうがいいとされている食べ物なので、小さいお子さんのいるご家庭では、手が届かない場所にまくのがいいでしょう。
まとめ
節分には子どもと一緒にその意味を考えながら豆まきをしてみると、歴史や昔の考え方などが理解できて楽しいです。
ご家族で豆まきを楽しみましょう。