新型ノロウィルス!特徴は?感染経路と症状は?気をつけることは?
冬場に多く発生する「食中毒」。
ノロウィルスは、例年11月~1月に感染が広がるケースが
多くなっています。
今年は、早くも集団感染が発生している状況です。
ノロウィルスの発生と感染を防止するために
正しい知識と予防対策を理解しましょう。
今年のノロウィルスの特徴と、感染経路、症状と
気をつけることについてまとめてみました。
新型ノロウィルスとは?
ノロウィルスによる感染性胃腸炎や食中毒は一年中発生しますが、
特に秋~冬の寒い時期に流行します。
手指や食品を介してウィルスに感染し、腸管でウィルスが増殖します。
今年特に注意が必要なのが、遺伝子が変異した
「新型ノロウィルス」です。
新型ノロウィルスは、今年になってから検出されはじめました。
新型ですので、このノロウィルスに免疫を持つ人がいないため、
感染の拡大が懸念されています。
流行期の秋から冬にかけて患者が急増する恐れがあります。
抵抗力の弱い高齢者や子どもは、特に注意が必要です。
2006年、2012年にノロウィルスが大流行しましたが、
そのときのウィルスも当時新型といわれたノロウィルスでした。
新型ノロウィルスの感染経路と症状は?
新型とはいえ、その感染経路や症状は従来のノロウィルスと
違いはありません。
感染経路は?
ノロウイルスの感染経路は基本的に経口感染ですが,
主に3つに分けることができます。
■食品媒介感染(食中毒)
• ウイルスに汚染された食品(カキ等の二枚貝)を
生または十分に加熱しないで食べた
• ノロウイルスに感染している人が調理をして、
手指等を介して食品や水を汚染してしまい、
その汚染食品を食べた
■飛沫感染・塵埃感染
• ノロウイルスに感染している人の下痢便や嘔吐物が飛び散り、
その飛沫(ノロウイルスを含んだ小さな水滴)が口から入る
• 嘔吐物の処理が不十分なため、それらが乾燥してチリや
ほこり(塵埃)となり、空気中を漂って口から入る
■接触感染
• 感染した人の糞便や嘔吐物に触てしまい、
手指等を介してウイルスが口から入る
• 感染した人の手指等に付着したウイルスが
ドアノブ等の環境を汚染し、それに接触した
手指等を介してウイルスが口から入る
症状は?
ノロウイルスの潜伏期間は、24~48時間ほどです。
潜伏期間を経て、感染症や食中毒を発症します。
主な症状は、
・嘔吐
・下痢
・腹痛
・発熱は一般的に軽度(37℃~38℃)
特に、「突発的な吐き気や嘔吐」がノロウィルスの特徴的です。
通常ですと、これらの症状が1~2日続いた後、
治癒して後遺症は残りません。
感染しても、症状がでない場合や軽い風邪や悪寒、
吐き気や腹痛だけのような症状の場合もあります。
気をつけることは ?
高齢者や小さな子どもでは,嘔吐物による窒息や
誤嚥性肺炎により死亡する例がまれに認められています。
糞便中には,通常は1週間程度,長い場合はなんと1か月以上の
長期間に渡ってウイルスが排出されるのです。
そのため、糞便中のウイルスが手指に付着し、
ドアノブ等を汚染して、二次感染や集団感染の感染源と
なってしまいます。
ノロウイルスは口から取り込まなければ感染しません。
できるだけウイルスを口に入れない生活をしていくことが重要と
なってきます。
その生活環や感染経路をしっかりと理解して、
ノロウイルスを寄せ付けない生活を心がけましょう。
正しい手洗い・うがいを行う
②食品は十分に加熱する(85℃で1分以上)
③調理場や調理基部は消毒をしっかりと
まとめ
「新型ノロウィルス」という名前だけで恐ろしいですが、
気をつけることは従来のノロウィルスと変わりはありません。
感染力が非常に強いので、もし自分が感染してしまったら
周りにうつさないように気をつけましょう。
今年の冬はノロウィルスに感染しないよう
乗り切っていきたいですね。