インフルエンザでも熱が出ない原因は?風邪との見分け方は?
2015/10/14
インフルエンザが流行する時期になってきました。
インフルエンザのような症状があるけれど熱はない場合、
病院に行くべきか迷いますね。
熱のないインフルエンザの原因、単なる風邪との見分け方、
病院に行く時期についてまとめてみました。
インフルエンザでも熱が出ない原因は?
熱が出ていなくても、念のために検査をしてみたら
実はインフルエンザだった、という話を聞きますよね。
どうしてそんなことが起きるのでしょうか。
考えられる原因は、以下の3つです。
①インフルエンザの予防接種を受けていたため、
症状が抑えられている
近年は、インフルエンザ予防接種を受ける人の割合も
高くなってきているので、症状の軽いインフルエンザが
多くなってきています。
②加齢による発熱力不足のため、熱が出ない
熱が出ると考えられているインフルエンザも、
成人の2割、そして高齢者の5割は「38度以上」まで
熱が出ないのです。
ウィルスと戦うために体が発熱するのですが、
加齢によってその力が低下してきます。
③解熱鎮痛成分を含む、市販の風邪薬を服用していて、
一時的に熱が下がった状態になっている
本来であれば発熱していたところ、初期症状から風邪と勘違いして
風邪薬を飲んでしまった場合も、解熱鎮痛成分によって熱が下げられた
状態になっています。
熱がないインフルエンザと風邪との見分け方は?
突然の高熱が大きな特徴であるインフルエンザですが、
熱が出ないとなると、単なる風邪なのかインフルエンザなのかの
見極め方が難しくなってきます。
インフルエンザの主な症状を見てみましょう。
□ 関節痛や筋肉痛
□ 食欲不振
□ 寒気や震え
□ くしゃみ 鼻水
□ 咳(出ない場合もある)
□ 頭痛
□ 倦怠感・疲労感
突然の高熱であれば、すぐさまインフルエンザを疑いますが、
高熱が出ない場合、ただの風邪だと思い込んでしまいがちです。
感染したことに気付かずに、マスクなどの対処をしないで
周囲の人に接すると、インフルエンザの菌を移してしまいます。
高熱が出ていなくとも、
・筋肉痛や関節痛の症状がある場合
・脈が速い場合
・周囲でインフルエンザが流行している場合
は、インフルエンザを疑った方が良いでしょう。
インフルエンザと風邪では、症状の出方が違ってきます。
風邪→発病のタイミングがゆっくりで、咳や鼻水が徐々に悪化してくる
インフルエンザの場合は、風邪よりも全体的に症状が重いので、
いつもより風邪の症状が辛いと感じたら注意が必要です。
インフルエンザか風邪かを正しく見極めることは難しいので、
医療機関でしっかりと検査してもらいましょう。
検査のタイミングは?
インフルエンザにかかったかどうかの判断は、
ほとんどの医療機関が「迅速診断キット」を使って行っています。
これは、のどや鼻から摂取した粘液を調べ、ウイルスを検出するキットで、
だいたい15分以内に結果が出ます。
ただし、インフルエンザの感染初期でウィルスの数が少ない時期は
陽性反応が出ない場合があります。
インフルエンザ発症後12~24時間以上経過してからが正しい
検査結果が出ます。
抗インフルエンザ薬が有効なのは、症状が出てから48時間以内なので、
この時間の内に検査を受けましょう。
まとめ
インフルエンザに罹ってしまった場合は、周囲の人へ
移さないことが大切です。
特に小さな赤ちゃんや高齢者は重症化する場合があるので、
菌を家に持ち込まないことが大切になってきます。
熱がなくても、もしかして?と思うような症状が出ていたら
早めに医療機関を受診しましょう。
病院で他の病気をもらってこないように、マスクと
手洗いうがいは忘れずに行ってくださいね。